事例でわかる相続の知識
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2021/05/01
親の亡き後、障がい者の子が安心して生活するためにできること
相続人の中に障がい者の子がいる場合についてお伝えします。
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親は、自分にもしものことがあったら、この子はちゃんと生活していけるのだろうか、と非常に心配になると思います。
この「生活」をいくつかの要素に分けると、主に「衣・食・住」になります。
そしてこの「衣・食・住」を支える土台となるのが「お金」です。
この「衣・食・住」+「お金」に不自由のない状態が、「ちゃんとした生活」の基本となるでしょう。
【お金の問題について】
子のために財産を残すには、公正証書遺言が有効です。
さらに、遺言執行者を定めておけば、手続き面でも安心です。
▼遺産を相続した後のお金の管理
昨今、悪質な詐欺事件のニュースを見かけます。
こういったことに巻き込まれないようにするために、親が生きている間にできることがあります。
・成年後見制度を利用した財産管理
成年後見制度を利用すると、成年後見人が子のお金を管理し、
収支を家庭裁判所に報告する義務が生じます。
しかし、残念ながら、成年後見人による使い込みの事件も実際に起きています。
・家族信託を利用した財産管理
委託者(管理をお願いする人):親
受託者(管理を任される人):信頼できる人
受益者(財産を受け取る人):子
「受託者は、委託した財産を毎月20万円ずつ子に渡す」
などのような信託契約により、多額の現金wの子が持つことがないので
トラブル防止につながります。
しかし、成年後継人と同様、受託者による使い込みが懸念されます。
・保険を利用した財産管理
個人年金保険を利用して、定額ずつ子に現金を渡すようにする方法があります。
また、家族信託を使って保険金を一定額ずつ子に渡す商品を扱う保険会社もあります。
【衣・食・住について】
現在利用している施設があれば、まずはその施設の方に相談するのがよいでしょう。
「自分にもしものことがあったら、息子を入所させて、生活の援助をお願いしたい」
といった感じです。
そして、時々、ショートステイなどを利用するとよいでしょう。
ショートステイを利用することによって、親は安心して任せられる施設かどうかを
見極めることができます。
子は、少しずつその施設に慣れることができるという利点もあります。
このように、生前からできることはいくつもあります。
早めの準備行動が大切です。
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