家族信託の活用方法

2020-02-06

「信託」と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか?

信託銀行による投資信託、株式、不動産など、お金持ちによる資産運用をイメージされるのではないでしょうか。

しかし、意外にも信託の歴史は古く、もともとは人々の生活に身近な物でした。そんな歴史をカンタンに少しだけご説明します。

信託が制度として確立された背景には戦争がありました。15世紀のイギリスにおける薔薇戦争です。

当時の貴族は、戦争に負けると土地を没収されました。貴族たちは、土地の没収を避けるために、戦争に行く前に信頼できる人に土地を譲渡していきました。このような背景から信託が制度として確立されていったようです。

さて、昔も今も信託の原理は同じです。 「自分の財産を他人を信じて託す」ということです。

では、現在では信託はどのように使われているのでしょうか。一部をご紹介します。

① 財産を他人に託して、特定の目的のために利用させる。
 (家の増改築、施設入所等)

② 財産の引継ぎ手を、次の世代、またその次の世代と指定する。
 (会社の同族株や不動産等)

③ 相続税対策としての活用。

③は、昨今の相続税改正に伴い、注目を浴びつつあります。今回は、相続税対策の活用について2つご紹介します。

・認知症になった後でも、贈与を続ける。

贈与は、贈与時にあげる人、もらう人の意思が必要となります。よって、認知症になると、贈与はできません。これを信託によって解決できるのです。

・贈与を受ける孫に伝えずに贈与する。

孫に贈与をする際に、よく次のようなご要望をお聞きします。
「孫に知らせずに贈与したい。人生が狂ってしまっては困るから」
これも、信託を利用すれば、もらう人が贈与の事実を知らなくても、贈与が成立します。

信託の種類や方法は、他にもたくさんあります。各ご家庭の事情に合わせたオーダーメイドの信託契約を作ることができます。

また、財産の管理や承継の問題を、家族で話し合って解決する家族信託は、家族の安心ときずなを深める、有効な解決策と考えます。

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