11月, 2020年

親の亡き後、障がい者の子が安心して生活するためにできること

2020-11-04

今回は、相続人に障がい者の子がいる場合についてお伝えしたいと思います。
 
親は、自分にもしものことがあったら、この子はちゃんと生活していけるのだろうかと心配だと思います。

この「生活」をいくつかの要素に分けると、主に「衣・食・住」になります。そして、「衣・食・住」を支える土台となるのが「お金」です。

この「衣・食・住」+「お金」に不自由のない状態が「ちゃんとした生活」となるでしょう。

【お金の問題について】
子のために財産を残すには、公正証書遺言が有効です。さらに、遺言執行者を定めておけば手続き面でも安心です。

〇遺産を相続した後のお金の管理
 昨今、悪質な詐欺事件のニュースを見かけます。こういったことに巻き込まれないように
 するために親が生きている間にできることがあります。

・成年後見制度を利用した財産管理
 成年後見制度を利用すると、成年後見人が子のお金を管理し、収支を家庭裁判所へ報告す
 る義務があります。
 しかし、残念ながら成年後見人による使い込みの事件が起きています。

・家族信託を利用した財産管理
 委託者:親 受託者:信頼できる人 受益者:子
 「受託者は、委託した財産を毎月 20 万円ずつ子に渡す。」というような信託契約により、
 多額の現金を子が持つことがないのでトラブル防止につながります。
 しかし、成年後見と同様に受託者による使い込みが懸念されます。

・保険を利用した財産管理
 個人年金保険を利用して、定額ずつ子に現金を渡すようにする方法があります。
 また、ある保険会社では、家族信託を使って保険金を一定額ずつ子に渡す商品も出してい
 ます。

【衣・食・住について】
現在利用している施設があれば、まずは、その施設の方に相談するのが良いでしょう。「自分にもしものことがあったら、息子を入所させて、生活の援助をお願いしたい」というようにです。

そして、時々、ショートステイなどを利用するといいでしょう。ショートステイを利用することによって、親は安心して任せられる施設かどうかを見極めることができます。子は、少しずつその施設に慣れることができるからです。

このように、生前から出来ることがありますので、早めの準備行動が大切です。

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